大丸や松坂屋を運営するJ・フロントリテイリングと森ビルが、銀座に新たな複合商業施設を建設する計画を立てていることがわかりました。建設予定地は、銀座6丁目10番、11番。現在松坂屋銀座店が建っている場所です。
この「銀座六丁目10地区計画」、隣接する2街区の共同化で現在の老朽化した建物を更新します。中央通りの商業核を担う大規模店舗を時代に合った形で再生するとともに、事務所や多目的ホールなどが入る複合ビルを建設、安全でにぎわいのある銀座のまちづくりを目指します。
建設予定のビルは地上12階、地下6階まであり、敷地面積約9080平方メートル、延べ床面積は約14万7500平方メートルと、現在銀座で最大の三越銀座店の延べ床面積約81500平方メートルを大きく上回ります。
屋上庭園の「銀座ガーデン」(仮称)、帰宅困難者の一時収容施設なども設置。2011年中に都に承認されれば、2013年にも解体、工事着工が行われ、2016~17年にオープンする予定です。
松坂屋銀座店は1924年に開業。銀座でもっとも歴史のある百貨店です。多くの人に愛されてきた老舗百貨店の名前がなくなってしまうのか――今後、プランの具体化が話題になりそうです。