2010年の出生率が、2年ぶりに上昇していたことがわかりました。
厚生労働省が2011年6月1日に発表した「人口動態統計」によると、2010年1月から12月までに生まれた赤ちゃんの数は107万1306人で、2009年より1271人増加しました。また、合計特殊出生率(1人の女性が一生の間に出産する子どもの数)は1.39。2008年までは3年連続で上昇していましたが、2009年は前年と同率の1.37でした。
年齢別に見ると、15~24歳では減少していますが、25~49歳では上昇。もっとも出生率が高いのは30~34歳でした。社会で活躍する女性の増加で、晩産化が進んでいることがわかります。
出生率が上昇したとはいえ、人口は2009年から12万5760人減。4年連続でマイナスとなっています。人口減少に歯止めをかける目安となる出生率は2.07で、現状では人口が減り続けると予想されます。さらなる出生率上昇のため、社会や企業がより働くママへのサポート体制を強化するなどの対策が必要です。