世田谷区経堂にあるタイ料理店「sala SONTANA(サーラ ソンタナ)」は、「トイレットペーパー割」なる新サービスを2011年3月15日から始めました。同店にトイレットペーパーを1ロール持って行くと、シンハビールまたはラオスビールを1本サービスしてくれます。1組1ロールまで。トイレットペーパーは、店内の棚に保管し、自宅になくて困っているお客にプレゼント。在庫がなくなった場合は店でも少し使うそうです。
飲食店にトイレットペーパー持って行く日が来るなんて・・・(笑)
首都圏で物資の買い占めが始まっており、代替品のないトイレットペーパーがなくて困っている人は多いはず、特に女性は辛いのではと始められました。
ブログには、
「勢いで買っちゃった方が『あ、これそんなにいらないんじゃね?』って思うきっかけにもなったら、いいなぁ、と。しかも、笑える感じで」
と書かれています。
東北関東大震災の影響で、都内の飲食店は大きな打撃を受けています。地震が起きた11日は金曜日でした。週末の売り上げが消えた上、その後も自粛ムードで来店者は激減。節電のためにも、営業を続けるべきか悩む店主も多いといいます。
そんな中、西麻布などに店を構えるとんかつ、しゃぶしゃぶ店「豚組」の経営者、中村仁さんが中心となって、ツイッターのハッシュタグ「#smileat」と同名のWebページが立ち上げられました。飲食店同士が連帯し、励まし合えるコミュニケーションの場。前出の「sala SONTANA」も参加しています。飲食店関係者以外でも参加可能で、今後はチャリティも企画中だそうです。
被災地とはレベルが違うものの、都内でも多くの人が不安を抱えています。「飲食店には人を元気にするという役割がある」という中村さん。「私たち飲食店を経営する者は、今のこの苦境を何とか乗り切らないといけません」と、力強く語っています。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。