フランスの高級ファッションブランド「クリスチャン・ディオール」は2011年3月1日、デザイナーのジョン・ガリアーノ氏に対し解雇処分の手続きを始めたと発表しました。
ディオールのFacebookページには声明文が
ガリアーノ氏は現地時間2月24日夜、パリのカフェで酒に酔い、居合わせたカップルに反ユダヤ的な暴言を浴びせたことから逮捕され、25日に釈放されていました。その後、事件当日「ヒトラーが大好きだ」「お前の母親や祖先はガス室で死んでいたかもしれない」などと暴言をはく模様がYouTubeに流出し、今回の解雇に至ったものです。
同氏は弁護士を通じて反ユダヤ主義者ではないとコメントしています。
クリスチャン・ディオールは、1日に開幕したパリ・コレクションで、4日14時30分(現地時間)に2011秋冬コレクションを発表する予定です。
ガリアーノ氏は現在50歳。ジバンシィのデザイナーを経て、ディオール創立50周年の1996年にクリエイティブ・ディレクターに就任し、同ブランドを流行の最先端を行く「トレンドセッター」として再生させました。