「きのこ」と「豚肉」。炒めたり、煮込んだり、どんな調理法でもおいしく食べられる食材の組み合わせですが、実は味だけでなく、夏の健康にも一役買っているのです。
女性にやさしい食材なのです
女性のトレンドに特化したマーケティングを手がけるトレンダーズは2011年5月、20~49歳の一都三県在住の女性600人に、「夏の悩み」に関する意識調査を実施。結果を6月21日に発表しました。
女性が例年夏に感じる健康・美容上の悩みは、「汗による肌のべたつき・あせも」(62.8%)、「暑さによる夏バテ(体力低下やだるさ)」(57.7%)、「日焼けによる肌荒れ」(52.5%)の順で高く、肌トラブルや夏バテに悩まされる人が多いことがわかりました。
肌荒れ、夏バテの対策としては「栄養バランスのいい食事をする」ということが1つの要素としてあげられます。しかし、女性が夏によく食べたり飲んだりするものは、「そうめん、冷やし中華など冷たいめん料理」(68.8%)、「冷たいお茶、水」(58.0%)、「トマト、キュウリ、枝豆などの夏野菜」(57.8%)、「アイスクリーム、アイスキャンデー、かき氷」(53.8%)の順となり、体を冷やすものばかり食べていて、決してよい食生活とは言えないようです。バランスの悪い食生活が続くと心配なのが「夏太り」。実際、43.0%の女性が今年の夏太ることを心配しており、食事の改善が必要です。
では、どのような食事をとるのが夏の健康に効果的なのでしょうか。
医学博士・管理栄養士の本多京子先生によると、肌荒れ、夏バテ、夏太りすべてに効果があるのは「きのこ」と「豚肉」。神経や美容に働きかけるビタミンB群は汗で失われてしまうので、それらを比較的多く含む「きのこ」と、特にB1を多く含む赤身の豚肉を組み合わせると、効率的に摂取できるそうです。また、きのこには食物繊維も多く含まれ満腹感を得やすく、カロリーが比較的低い赤身の豚肉と一緒に食べることで、夏太り対策も可能です。
今年は夏の節電が求められていることもあり、例年より冷たい食べ物や飲み物に手が伸びやすくなるかもしれません。しかしそればかり食べていては、体調を崩してしまい、暑さを乗り切ることができません。バランスのよい食生活を心がけ、厳しい暑さの夏を心身ともに健康に過ごしましょう。