納豆、パール、バラなど、昔からスキンケアにいいとされる成分はたくさんありますが、いまどきの女性は数年前韓国から上陸したカタツムリや毒蛇といった"保湿力がある"とされる成分由来に夢中なようです。
マーケティングリサーチのネオマーケティングが、2014年3月、20代~50代の女性500人に対して「化粧品の成分由来」についてインターネット調査を行ったところ、使ったことのある生物由来成分の入った化粧品は、1位が「カタツムリ」で21%。2位の「馬」(9.4%)の実に2倍以上で、多くの女性が使用経験があることが分かりました。
また、「毒蛇」が7%を獲得し3位にランクイン。1位~3位までの結果は、全体・世代別問わず同じ順位になっており、韓国から始まったブームが日本の女性を席巻したことが分かります。
恐る恐る使ったがとても良いような気がした
気になるのは効果ですが、現在「かたつむり」由来成分が入った化粧品を使っている39人に「効果を実感できていますか」と尋ねたところ、97.4%が「実感している」と回答。その理由としては、上位から「保湿が良いから」68.4%、「ぬるぬるの効果が良さそうだから」が34.2%、「うるおいが保てるから」23.7%、「ツヤが出るから」2.6%、「肌に合うから」10.5%という答えが返ってきています。
今回の調査では、「かたつむり」成分への人気、興味が集中する結果となりましたが、少数ながらも上位にランクインしているのが「毒蛇」成分です。実際使ってみた感想やイメージを聞いてみると、「恐る恐る使ったがとても良いような気がした」「毒蛇の濃さとキツさが効きそう」「実際韓国コスメで毒蛇を使っているのがあって、なんとなく効果があったような気がした」など、おおむねどの女性にも好評のようです。
韓国コスメのイメージが強いカタツムリや毒蛇ですが、今は日本でも製造されておりネット通販等を通じてヒットしています。たとえば、創業60年の富山の製薬会社「水橋保寿堂」がつくる保湿クリーム「UMOR」は、販売開始から1か月で1万個が売れたヒット商品。カタツムリや毒蛇、生薬エキス、レイシエキスなど15の成分を日本の気候や風土、日本人の肌に合わせて配合しているのが人気の理由なのだとか。
本場韓国のコスメだけでなく日本人が日本人のために作ったスキンケア商品は、今後も注目されそうです。商品詳細等は公式HPにて。
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