3年前、日本を熱狂の渦に巻き込んだミュージカル『ドリームガールズ』が再び来日します。
華やかなショービジネスの裏側にある人間模様をドラマチックに描いた本作は、1981年にブロードウェイでオープンするや大ヒットし、翌年のトニー賞では13部門にノミネートされ、最優秀主演女優賞、最優秀主演男優賞をはじめ6部門を受賞するという快挙を成し遂げました。ブロードウェイでは4年間で1521回のロングランを記録し、その後、日本を含む世界各国で上演されました。
2006年には、ビヨンセ・ノウルズ、ジェイミー・フォックス、エディ・マーフィーらが出演した映画版が世界中で大ヒット。その3年後には、ブラックミュージックの聖地であり、本作でも1幕での舞台として登場するニューヨーク・アポロシアターにてロバート・ロングボトムによる新演出版がオープン。映画版のために書き下ろされた楽曲なども加わり大評判となりました。今回の日本公演は、この新演出版による3度目の来日となります。
歌でも恋でも破れたエフィーは......
歌手になることを夢見て活動を続けていたディーナ、ローレル、エフィーの幼なじみの3人グループ「ドリームメッツ」は、ある日、野心を秘めたエージェントのカーティスに見出されます。ロック会の大物シンガー、ジミーのバックコーラスに抜擢され、キャリアを積み上げていく3人。一方、ローレルはジミーと不倫関係になり、エフィーとカーティスの間にも恋が芽生えます。
しかし、彼女たちの単独デビューが決定した時、カーティスがリードボーカルに指名したのは、圧倒的な声量を誇り常にリードボーカルをつとめていたエフィーではなく、容姿が美しいディーナでした。カーティスはやがてディーナに惹かれていき、3人の友情が崩壊します。歌でも恋でも破れたエフィーは、傷ついた心を抱えて「ドリームメッツ」を去ります。はたして3人の未来と固い絆で結ばれていた友情はいかに......。
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