伝説の漫画家、三原順の名作『はみだしっ子』をスタジオライフが初舞台化!

出雲あきらの演劇Life

この連載で何度か紹介してきた男優だけの劇団「スタジオライフ」が、三原順の傑作コミック『はみだしっ子』の舞台化に挑みます。

『はみだしっ子』は1975年に少女漫画誌「花とゆめ」に連載がスタートするや否や、魅力的な4人のキャラクターと劇的なストーリー展開が10代の少女たちの絶大な支持を受け、一大ブームを巻き起こしました。三原順はその後、『ルーとソロモン』『ロング アゴ-』『Sons』などの傑作を世に送り出しましたが、1995年に42歳の若さで病死しました。没後20年を過ぎた今でもその作品の評価は高く、熱狂的な読者がいまだに多くいます。

原作ファンの期待を裏切らない倉田マジック

スタジオライフの代表作といえば、なんといっても1996年に初演された萩尾望都原作の『トーマの心臓』です。キャストを代えて現在まで度々再演されていて、常にチケットの争奪戦になっています。

『トーマの心臓』の初演を大成功させた後、スタジオライフは同じく萩尾望都の『訪問者』、清水玲子の『月の子』、樹なつみの『OZ』といった少女漫画の名作を次々と舞台化していきました。特に萩尾望都作品との相性がよく、『メッシュ』『マージナル』『11人いる!』など多くの作品を手がけています。

これらすべての脚本・演出を担当しているのは、劇団で唯一の女性である倉田淳。人気のコミックも倉田氏の手にかかれば見事な舞台に再現され、原作ファンの期待を絶対に裏切りません。少女漫画だけでなく、手塚治虫の『アドルフに告ぐ』も舞台化していて、そのクオリティは手塚ファンをも唸らせるものでした。

三原順作品としては、2001年に『Sons』を舞台化しています。しかし、今回の『はみだしっ子』は小さな子どもたちが主人公の作品で、明らかに今までのスタジオライフの作品とは一線を画します。

大人の役者たちがどのように子どもを演じるのか、そして伝説のコミックをどのような作品に仕上げるのか、倉田マジックに期待したいと思います。

[続き]物語は4人の子どもたちの孤独な旅
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