映画「マイ ビューティフル ガーデン」/ヒロインは植物恐怖症 風変わりなシンデレラ・ストーリー

(C)This Beautiful Fantastic UK Ltd 2016

ガーデニングの伝統ある英国を舞台に、"植物恐怖症"の変わり者ヒロインが、庭作りを通して成長するドラマ「マイ ビューティフル ガーデン」。

 

ベラ(ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ)は生活スタイルにこだわりを持っている。家に付いている庭は荒れ放題。植物恐怖症の彼女にとって、庭はありがた迷惑な存在だった。美しい庭を愛する偏屈な隣人アルフィー(トム・ウィルキンソン)は、ベラが目障りで仕方がない。庭の手入れをしないベラに、ある日突然退去命令が届く。

生後間もなく公園に捨てられたベラ。冒頭で不幸な生い立ちが冗舌に語られる。フランスのヒット作「アメリ」(01)のジャン・ピエール・ジュネを思わせる演出だ。ベラのトラウマになった公園の植物。食事、服装、時間と秩序にこだわる子ども時代。変わり者のベラができる過程がテンポよく描かれる。

個性豊かな登場人物

(C)This Beautiful Fantastic UK Ltd 2016

大人になったベラはアパートに暮らし、絵本作家を夢見ながら図書館勤め。極端に秩序にこだわるが、庭の手入れはしない。そんなベラにかかわる男性3人。まずは頑固老人のアルフィー。庭を放ったらかしのベラに口うるさく絡む。

さらにアルフィーのお抱え料理人バーノン(アンドリュー・スコット)。料理の腕は抜群で、法律に詳しい双子の女子を育てるシングル・ファーザー。ベラに朝食を作ってアルフィーの逆鱗に触れ、首になったところをベラに雇われる。最後は図書館に来る風変わりな発明家のビリー(ジェレミー・アーバイン)。自分と正反対に自由で型破りなビリーに、ベラは恋心を抱く。

変わり者のベラは3人の男たちにかかわり、偏屈な心を徐々に解き放っていく。荒れ放題の庭も手入れされ、色とりどりの花が咲き誇るようになり、頑なな老人の心も癒やされていく。個性豊かな登場人物が織りなす物語は、心を通わせハーモニーを奏で、美しい庭へと結びつく。

(C)This Beautiful Fantastic UK Ltd 2016

ややできすぎな印象はあるが、魅力的な俳優たちのアンサンブルは心地よい。ユーモラスな語り口で、ちょっと風変わりな英国流シンデレラ・ストーリーに仕上がった。

「マイ ビューティフル ガーデン」(2016年、英)
監督:サイモン・アバウド
出演:ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、トム・ウィルキンソンアルフィー・スティーヴンソン、 ジェレミー・アーバイン、アンナ・チャンセラー
2017年4月8日(土)、シネスイッチ銀座ほかで全国順次公開。作品の詳細は公式サイトで。

記事提供:映画の森

  • Aシネスイッチ銀座
  • 住所〒104-0061
  • 東京都中央区銀座4丁目4−5 旗ビル
  • TEL 03-3561-0707
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