映画「LION ライオン 25年目のただいま」/Google Earthで25年ぶりの故郷を探す実話

(C)2016 Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia

サルー・ブライアリーが体験した実話を映画化した「LION ライオン 25年目のただいま」。インドで迷子になった少年が、25年後に電子地図サービス「グーグル・アース」を使い、故郷を探し出す物語だ。監督はオーストラリア出身のガース・デイビス。長編デビュー作となる。

1986年、インド。5歳のサルー(サニー・パワール)は、母と兄弟4人で暮らしていた。兄の仕事へついて行ったある日、回送列車の中で眠ってしまう。着いた先は大都市コルカタ。言葉も通じぬ見知らぬ町へ放り出され、サルーのサバイバル生活が始まった。

町で優しい女性に拾われ、食事と風呂を世話してもらったサルー。翌朝、自分に目をつける男の存在を察知し、再び逃げ出して放浪する。やがて警察に保護され、孤児院に入れられた。子どものいない裕福なオーストラリア人夫妻と養子縁組が成立。「サルー・ブライアリー」としての新しい人生が始まった。

インドとオーストラリアの2部構成

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08年、サルー(デブ・パテル)はオーストラリア南部のタスマニアで暮らす養父母のもとを離れ、メルボルンの学校でホテル経営を学んでいた。友人のルーシー(ルーニー・マーラ)と訪れたホームパーティーで、インドの揚げ菓子を見た瞬間、故郷の記憶が蘇った。生い立ちを話すサルーに、友人の1人が「グーグル・アースなら地球のどこでも行ける」と話す。

母の名も、住んでいた町の場所も忘れてしまったサルー。「列車に乗った駅の近くに給水塔があった」記憶だけを頼りに、グーグル・アースを使った故郷探しの旅が始まった──。

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サルーの数奇な半生は、インドとオーストラリアの2部構成で語られる。貧しい家族とはぐれ、過酷な放浪生活を送ったインドの日々。町をさまよう中、人身売買や児童買春を匂わせる描写もあり、かなり危険な状況をかいくぐったことが伺える。長じてオーストラリアに暮らすサルーは、故郷の家族を思う気持ちが高まり、とりつかれたようにルーツを探し求める。

子ども時代を演じたパワールの生命力あふれる演技、大人になったサルー役のパテルが見せる揺れる心。実話だけに終着点は想像できるが、細かなエピソードが積み重ねられ、演出は丁寧だ。脇に徹したニコール・キッドマンが重要な役で支え、見ごたえのある作品になった。

「LION ライオン 25年目のただいま」(2016年、オーストラリア)
監督:ガース・デイビス
出演:デブ・パテル、ルーニー・マーラ、ニコール・キッドマン、デビッド・ウェンハム、サニー・パワール
2017年4月7日(金)、TOHO シネマズみゆき座ほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトで。

記事提供:映画の森

  • ATOHOシネマズみゆき座
  • 住所〒100-0006
  • 東京都千代田区有楽町1丁目1−3 東京宝塚ビル 東京宝塚劇場
  • TEL050-6868-5013
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