映画「永い言い訳」完成披露舞台あいさつ 本木雅弘「静かにサディスティックに攻められました」

本木雅弘 永い言い訳 西川美和

「永い言い訳」舞台挨拶

西川美和監督の新作映画「永い言い訳」(2016年10月14日公開)の完成披露試写会がこのほど東京都内であり、主演の本木雅弘、西川監督らが舞台あいさつした。

「ゆれる」、「ディア・ドクター」の西川監督が自身の小説を映画化。突然の事故で妻を失ったが悲しめない男が、同じ事故で母を亡くした子供たちと出会い、自分を見つめ直す姿を描く。

本木さんの奥様が「あなたそっくり」と

西川監督は「発案は(東日本大)震災の年の暮れ頃。多くの人が突然の別れをした中で、誰にも打ち明けられない後味の悪い別れ、思い残しをしている人もいるのではないか、と。(彼らが)その後も続く長く険しい道をどう立て直していくか。体験取材をしながら小説を書き、ようやく完成した」と語った。

本木雅弘さん

「おくりびと」以来7年ぶりの映画主演となる本木は、主人公の人気作家役。役名の「衣笠幸夫」にとても愛着があるという。幸夫との共通点を「自意識のかたまりみたいなところ。正直だけれど屈折しているところがそっくり」と即答。西川監督について「いたぶられるような演出。知性的な言葉を使いつつ低い声で、静かにサディスティックに攻められた」と話し、笑いを誘った。

西川監督も「(本木と主人公が)ここまで似ていると思わなかった。人間の内面の弱さ、愚かさをあらわにする役。演じるには難しさもあったと思う。珍しく台本を読んだ本木さんの奥様が『あなたそっくり』と言ったと聞き、大丈夫だと思った」と話した。さらに「真剣に一つ一つ悩みながら取り組んでくれた。長い時間一人で作品を書いてきた自分にとって、一緒に船をこいでくれる間柄になってくれた。感謝している」と語った。

[続き]「自分の作品で唯一、ほのかな幸福感とともに終わった」(西川美和)
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