映画「オートマタ」/肉体労働から家事、売春の相手まで もう人間の生活には欠かせない

ガベ・イバニェス

(C)2013 AUTOMATA PRODCUTIONS.INC.

   2044年、砂漠化が進んだ地球。生き残った人類2100万人は、人型ロボット・ピルグリム7000型(オートマタ)を開発した。人工知能を埋め込まれたオートマタは、巨大な防護壁の建設、人工的な雲を作る代替労働力として、生活に必要不可欠となっていた──。

   近未来の地球を描く「オートマタ」。過去のSF映画と同じ筋書きをたどる。リドリー・スコット監督「ブレードランナー」(82)同様、近未来都市の様子が描かれ、人間がロボットと共存するのは、アイザック・アシモフ原作を映画化した「アイ、ロボット」(04)と共通する。

「ロボット自身で修理、改造をしてはいけない」

   オートマタにはルールが組み込まれている。「アイ、ロボット」でアシモフが作った「人間への安全性」、「命令への服従」、「自己防衛」に似ている。今回は「生命体に危害を加えてはいけない」、「ロボット自身で修理、改造をしてはいけない」だ。

   オートマタは肉体労働から家事、売春の相手まで、人間の生活に欠かせない存在となっている。ある日、製造元の調査員ヴォーガン(アントニオ・バンデラス)は、刑事ウォレス(ディラン・マクダーモット)が見つけた改造ロボットの調査に乗り出した。

   改造されたロボットには自我が芽生え、進化する。自分の体を修理して、自分で最善の方法を判断し、行動するようになる。物語冒頭ではただの機械にしか見えなかったオートマタが、人間的な感情を持った存在に見えてくる。

   オートマタたちはやがて人間の争いに巻き込まれていく。アシモフ、スコットらが作ってきたルール、世界観をうまく引き継ぎ、今に再構築した近未来SFの佳作だ。


「オートマタ」(2013年、スペイン・ブルガリア)
監督:ガベ・イバニェス
出演:アントニオ・バンデラス、ビアギッテ・ヨート・スレンセン、メラニー・グリフィス、ディラン・マクダーモット、ロバート・フォスター
2016年3月5日(土)、全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

記事提供:映画の森

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