【第40回】人間の光と影、表と裏を描き出した衝撃ミュージカル「ジキル&ハイド」 ラストは誰にも言わないでください――

ジキル&ハイド
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人間の心の深淵に潜む闇を描いたR・L・スティーブンソンの有名な小説「ジキル博士とハイド氏」をミュージカル化した本作。今やブロードウェイの人気作曲家となったフランク・ワイルドホーンが初めて手掛けた作品で、1990年にアメリカテキサス州ヒューストンで初演されました。その後、全米ツアー公演が行われ、観客の熱狂的な支持を受けると、1997年に満を持してブロードウェイ入りし、上演回数1585回というロングランを達成した作品です。

この作品の魅力は、なんといってもフランク・ワイルドホーンの曲の素晴らしさです。耳に残る曲の中に美しさとダイナミックさを持ち合わせ、特に「This is The Moment(時は来た)」は、人生最大の決意に直面したジキルの感情の高まりが見事に表現されています。ちなみに、この曲は1992年のアルベールビル冬季オリピックの公式テーマ曲に選ばれたので、この作品を見たことがない人でも聞いたことがあるかもしれません。

ミュージカル界屈指の歌い手3人の夢の競演

日本初演は2001年。ジキルとハイド役を鹿賀丈史が好演し評判となり、その後何度も再演され、前回(2012年)の公演から石丸幹二が主演を務めています。

石丸幹二といえば、テレビドラマ「半沢直樹」で悪役支店長を演じて、一躍お茶の間の注目を浴びましたが、元々は劇団四季出身のミュージカル俳優です。医師として理想を追求するも、分裂する人格を制御できずに葛藤する大変な役に再度挑戦します。ハイド氏の凶暴な人格に心惹かれる妖艶な娼婦ルーシー役には濱田めぐみ、ジキルの婚約者であり一途に彼を愛し続けるエマ役には笹本玲奈と、現在の日本ミュージカル界で屈指の歌唱力を誇る3人の夢の競演が再び実現することとなりました。

[続き]妖艶な娼婦がささやきかける「私で試してみたら?」
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