【第46回】電力自由化に注目! ポイントがザクザク貯まるようになります
みなさん、「電力自由化」って聞いたことありますか? 現在は地域の電力会社から電力を買うことになっています。例えば、東京に引っ越して電気を使いたい場合は東京電力としか契約ができませんでした。これが緩和され、様々な電力会社と契約できるようになるのが「電力自由化」です。
では、既存の電力会社以外ではどんな会社が参入するのでしょうか? 現時点では「丸紅新電力」「ENEOSでんき」「東急パワーサプライ」などが参入を発表しています。
その他、楽天が丸紅と提携、ソフトバンクが東京電力と提携など、様々な企業が絡んで、一気に価格破壊が起きる可能性もあります。
この電力自由化は2016年4月からですが、実は2016年1月から事前申し込みが開始します。つまり来月から申込開始です。ただ、全くと言っていいほど情報が出ていないので「そんなの知らない」と思っても、それが普通ですのでご安心を。
新電力の価格帯、ポイント付与率など、各社様子見で発表がないため、一般消費者まで情報が伝わっていませんが(この記事が出る頃には一気に発表されているかもしれません)、実は電力自由化にともない、いろんなポイントが貯まるようになる可能性があります。
ポイントで囲い込み
東京電力や中部電力、四国電力などは新電力会社にお客さんが流れていくのは困りますので、囲い込みを開始します。この囲い込みに"ポイント"が使われるわけです。
東京電力は2016年1月からPontaポイントかTポイントを消費者が選べるようになります。中部電力は電気料金で貯まるポイントではありませんが、「カテエネポイント」が貯まり、貯まったポイントはWAONポイント、nanacoポイント、ユニコポイントに交換でき、さらに交換先をミュースターポイント、LuLuCaポイント、えんてつポイント、manacaチャージ券、先月のコラムに登場したdポイント(参考:ドコモ回線以外の人も注目! dポイントカードって何?)に交換できるようになりました。
四国電力も「よんでんポイント」を開始し、他社へのポイント交換も検討していると発表しています。
当然、新電力も割引だけでなくポイント付与でも既存電力会社の顧客を獲得するでしょう。ENEOSはガソリンスタンドでTカードを提示するとTポイントを獲得できるため、ENEOSでんきでもTポイントが貯まるようになるようです。その他、ANAカード、エポスカード、レクサスカード、TS CUBIC CARDとも提携し、ENEOSでんきの電気料金をそれぞれのカードで支払うとクレジットカードのポイントが増量になったり、別途マイルが多く貯まったりなどの特典を受けられます。
丸紅は楽天と提携するため、おそらく楽天スーパーポイントが貯まるメニューが用意されるでしょう。
東急パワーサプライは、TOKYU CARD保有者向けに最大1%のポイント付与を発表していますので、今後出てくる新電力や、関西電力、北海道電力などの既存電力会社もポイントを活用してくると思われます。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。