チョコレートの主成分、カカオのアンチエイジング効果や健康効果は周知の事実です。でも、市販のチョコレートは多くは糖分と脂肪の割合が約70%。チョコレートを食べ過ぎた後に襲ってくるものすごい罪悪感たらないですよね。かといって牛乳成分を入れないダークチョコレートをほおばってみても、「これ、チョコじゃない......」と悲しい思いをするはめに。
とろけるような甘~いチョコが大好きなあなたに、朗報です。甘さそのままで糖分や脂質は低い、夢のようなチョコレートがお店に並ぶ日も遠くないかも知れません。
チョコの甘さもカカオの良さも...欲張っていいのです
カカオには、抗酸化物質のポリフェノールやミネラル、カルシウム、鉄分などが豊富に含まれており、アンチエイジング効果はもちろん、血糖値を下げるなどの健康効果があることが分かっています。
でも、天然のカカオは苦みが非常に強く、とても口にできるものではないといわれています。そのため、市販のチョコレートには牛乳成分や砂糖で苦みをやわらげているのです。
2015年10月、英ロンドンで開かれた世界チョコレート・フォーラムで、米の「クカ・ソコ」社が出展した「薬用チョコレート」は、糖分と脂肪分を市販製品の半分に抑えて話題になりました。コカの葉の抽出物を使い、苦みをある程度取り除くことに成功したのです。チョコレートの甘さはほぼそのまま、糖分・脂肪分は市販製品の半分の35%!
同社の開発担当のグレゴリー・アーロニアン氏は「最終的には糖分と脂肪分を10%以下に落とすよう研究を続ける」とコメントしています。
このチョコレート、2016年からまずは南米で販売を開始するそうです。日本上陸が待ち遠しいですね!
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