北海道夕張市で2月19日に開幕するゆうばり国際ファンタスティック映画祭の事務局はこのほど、映画祭のメーン会場「アディーレ会館ゆうばり」(旧市民会館)で記者会見を開き、上映作品を発表した。
開幕作品は、いがらしみきおの人気漫画が原作の「ジヌよさらば かむろば村へ」(松尾スズキ監督)、クロージングはウォルト・ディズニーの新作「イントゥ・ザ・ウッズ」(ロブ・マーシャル監督)。
健さんの追悼企画も
25回目を迎える今年は2月19~23日に「世界で一番、楽しい映画祭」をキャッチフレーズに開催。夕張市内7スクリーンで全85本を上映する。 開幕、閉幕作品の2本を含む招待作品8本はいずれも2月末以降に日本で公開予定で、いち早く映画祭で紹介される。
オフシアター・コンペティション部門には、応募236作品から選ばれた日本と韓国の作品8本が出品。大森一樹監督を審査委員長に、スペイン・シッチェス映画祭のプログラミングディレクターを務めるマイク・ホステンク氏、西村喜廣監督、韓国女優のイ・ウンウ、ドイツの映画研究家アレックス・ツァールテン氏が審査に当たる。グランプリ作品には、スカパー!より次回作の製作支援金が贈られる。
インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門は日本や韓国、台湾、カナダ、スペイン、ロシアから20本が出品。ゆうばりチョイス部門やフォアキャスト部門では、知られていない面白い作品を映画祭が発掘、紹介する。
また、今年も多くのゲストが映画祭を華やかに盛り上げる。オープニング作品監督で「大人計画」主宰の松尾スズキ、招待作品「くちびるに歌を」に出演している佐野勇斗、「One On One」のキム・ギドク監督が訪れる予定だ。「くるみ割り人形」の増田セバスチャン監督、「鉄道員 ぽっぽや」の降籏康夫監督らがイベントに参加する。
昨年11月に亡くなった高倉健さんの追悼企画として、夕張市内で撮影された「幸福の黄色いハンカチ」の上映会とロケに参加した市民の座談会が20日に行われる。「鉄道員 ぽっぽや」、「遥かなる山の呼び声」も上映予定。ロケ地の「幸せの黄色いハンカチ広場」は冬季休業中だが、20~22日の3日間、臨時オープンする。
・招待作品
「ジヌよさらば かむろば村へ」(開幕作品)
「イントゥ・ザ・ウッズ」(閉幕作品)
「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」
「くちびるに歌を」
「博士と彼女のセオリー」
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
「ONE ON ONE」
「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」
記事提供:映画の森
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。