ビン・ディーゼル、デビッド・トゥーヒー監督のコンビが「ピッチブラック」(00)、「リディック」(04)に続いて送り出すシリーズ第3弾。銀河系最凶の指名手配犯"リディック"の物語だ。
人間vsエイリアン
謎の惑星。リディック(ディーゼル)が全身傷だらけで目覚めた。宇宙を支配する戦闘軍団ネクロモンガー族の王となったものの、司令官ヴァーゴ(カール・アーバン)のわなにはまり、銀河の果てに置き去りにされたのだ。そこへリディックを追って賞金稼ぎ2組が到着する。決戦が始まる時、未知の生命体の大群が出現した──。
物語は大きく三つに分けて描かれる。冒頭約40分はリディックが惑星をさまよう一人芝居。さまざまな化け物に襲われながら、緑と水のある土地へたどり着くが、水棲エイリアンが立ちふさがる。エイリアンを倒したリディックは、人が撤退したばかりのシェルターへ。ここまでが最初の部分で、リディックはいったん物語から姿を消す。
続いてリディックの救命発信をキャッチし、賞金稼ぎが惑星に着く。サンタナ(ジョルディ・モリャ)率いる野蛮な元傭兵7人と、ジョンズ(マット・ネイブル)率いる最新鋭のハイテク武装4人組。まったくタイプの異なる2組の集団が、互いに優位に立とうと駆け引きを繰り広げる。
そしてクライマックス。投降したリディックと賞金稼ぎがいるシェルターに、無数の水棲エイリアンが襲いかかる。人間VSエイリアンの構図は、「エイリアン」(79)や、「遊星からの物体X」(82)などSFクリーチャー作品の王道。「GODZILLA」(98)のデザイン、「アンダーワールド ビギンズ」(09)を監督したパトリック・タトポロスが、独創的なクリーチャーを作り出した。
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