スーパーマンの誕生秘話を描く「マン・オブ・スティール」主演のヘンリー・カビル、ザック・スナイダー監督、製作のデボラ・スナイダー、チャールズ・ローブンが8月22日、東京・六本木で記者会見した。今回新たに主役に抜擢されたカビルは「素晴らしい"旅"をさせてもらった。日本での反応が楽しみ」と話した。
「本当に空を飛べたら、富士山の山頂に行きたい」
同作はスーパーマンの誕生から地球への到達、成長してヒーローになるまでを描く。物語の誕生から70数年、今では知らぬ者はいない有名キャラクター。英国人として初めて主役に選ばれたカビルは「この作品にかかわれて光栄だ。素晴らしい"旅"をさせてもらった。日本での反応を楽しみにしている」と期待を示した。
また、作品への思いについて「撮影期間も長く、さまざまな感情を込めて演じた。完成した映画を観た時、これほど感動するとは思わなかった。監督の力だと思う」と感慨深げ。デビューから十数年、初の大作・大役をつかんだことで、出演後は「いろいろな意味で環境が劇的に変わった。以前は必死で脚本を探し、依頼は何でも受けていたが、今は脚本が送られてきて自分から選べる。街やコーヒーショップで声をかけられるようにもなった。すべて前向きにとらえるようにしている」と話した。
今回はスーパーマンの生みの親をラッセル・クロウ、育ての親をケビン・コスナーが演じている。大スター2人との共演は「特別な体験だった。彼らは非常に才能豊かで、完全に役になり切る。(2人に助けられて)一緒に演じる自分が、半分の力で演じられた気がした」と振り返った。
一方、映画のタイトルからあえて「スーパーマン」の文言を外した理由について、スナイダー監督は「とても有名なキャラクターなので、今までとはまったく違うイメージを出したかった。新たに始める気持ちが、タイトルですべての人に伝わるのでは」と説明した。
さらに「もし本当に空を飛べたら、日本のどこへ行きたい?」と尋ねられると、カビルは「京都と富士山の山頂。自然やスポーツが大好きで、山は僕にとって特別な意味がある。ぜひ休暇で日本に来て、富士山に登りたいよ」と笑顔を見せた。
会見前日の21日には、六本木で行われた来日イベントに参加。詰めかけたファンにサインするなど、作品を熱心にPRしていた。
「マン・オブ・スティール」(2013年、米国)
監督:ザック・スナイダー
出演:ヘンリー・カビル、エイミー・アダムス、ローレンス・フィッシュバーン、ケビン・コスナー、ダイアン・レイン、ラッセル・クロウ
2013年8月30日、新宿ピカデリーほかで全国公開(3D/2D/字幕/吹替同時公開)。作品の詳細は公式サイトで。
記事提供:映画の森
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