米ピッツバーグ近郊。白昼に銃弾6発が発射され、5人が射殺された。警察は元米軍スナイパーのジェームズ・バー(ジョゼフ・シコラ)を逮捕。証拠をそろえ自白を強要する。バーは黙秘を続け「ジャック・リーチャーを呼べ」と紙に書く。現れたリーチャー(トム・クルーズ)は、かつて軍の秘密捜査官だった。リーチャーは疑問を抱く。凄腕のバーが弾を外すわけがなく、物証が完璧過ぎたからだ──。
イーサン・ハントとは正反対 自分の嗅覚を信じて生きる一匹狼
英国作家リー・チャイルドの人気小説「ジャック・リーチャー」シリーズ9作目「One Shot」を、トム・クルーズ主演で映画化した推理アクション。監督は「ユージュアル・サスペクツ」(1995年)の脚本、「誘拐犯」(2000年)の監督・脚本、トム・クルーズ主演「ワルキューレ」(2008年)の共同脚本・製作を手がけたクリストファー・マッカリーだ。
トムが「ミッション:インポッシブル」に続き、シリーズ化を構想するのが「ジャック・リーチャー」の物語だ。主人公は自分が存在した痕跡を残さない流れ者(アウトロー)で、悪に立ち向かうヒーローでもある。友人、恋人も作らず、運転免許、住所の登録歴もなく、メールアドレスやクレジットカード、携帯電話も持たない。自分の嗅覚を信じて生きる一匹狼。チームプレーがメーンとなる「ミッション:インポッシブル」シリーズの主人公イーサン・ハントとは正反対のキャラクターだ。
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