昭和の家庭には一家に必ず置いてあった"ザ・民芸"といえば、「こけし」です。一部の熱心なコレクターを除いて、こけし人気は下火でしたが、ここ数年、女性を中心に再び注目を集めています。
こけしのかわいらしさ再発見!
復興支援のシンボル的存在
2010年にはマガジンハウスの雑誌「BRUTUS(ブルータス)」が、特集「民芸とみやげもん」の中でこけしを取り上げ、都内で展開しているクラスカのセレクトショップ「Gallery & Shop "DO"」が、招き猫やだるまといったほかの民芸品とともに販売するなど、こけしに出合うチャンネルが広がっています。
建築や家具のデザインで有名なチャールズ・イームズや、絵本作家のディック・ブルーナの部屋にも飾られているという話は有名です。若い世代にとって、「世界に発信できるデザイン」、「素ぼくでかわいいハンドメイド雑貨」といったイメージが定着してきているのかもしれません。
2011年3月に東日本大震災発生してからは、青森・秋田・岩手・山形・福島の東北6県が主な産地であることから、こけしが復興支援のシンボル的な役割も果たしている様子。チャリティーイベントなどで、こけしやこけしグッズが販売される場面を多く見かけるようになり、人気は拡大しています。
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