東日本大震災の影響で、2011年夏の花火大会はどうなるのか。「開催は未定」だった首都圏の3つの花火大会のうち、2つは正式に開催されることが決まりました。
開催を決めたのは「神宮外苑花火大会」と「神奈川新聞花火大会」。神宮外苑花火大会は8月6日に行います。今年で32回目となる大会のテーマは「日本を元気にする花火」。東日本大震災復興チャリティーイベントとして、東北各県、茨城、千葉などから出店する物産展、被災地の人々の大会への招待を予定しています。各会場に電源車を設置し、自家発電で電力を補うという節電対策も。打ち上げ数は約10000発。入場券の一般発売は7月2日からです。
神奈川新聞花火大会は8月17日。横浜港の夏の風物詩として定着した大会を継続したい、東日本の復興と鎮魂の思いをこめた大会にしたいという思いで開催します。場所はみなとみらい21地区の臨港パーク前面海上です。
「世田谷区たまがわ花火大会」は残念ながら中止に。節電対策で、電車など交通手段の増発が難しくなるということと、警察や警備員の被災地への派遣により、会場や駅周辺の警備に万全な態勢を整えられないというのが理由です。
そのほか開催を発表しているのは、葛飾納涼花火大会(7月26日)と隅田川花火大会(8月27日)。これで首都圏の主な花火大会は5大会の開催が決まりました。例年より開催される花火大会が大幅に少なくなってしまいましたが、1つ1つの大会がいつも以上に多くの人でにぎわいそう。その分混乱も予想されます。節度あるオトナの対応で、花火師、運営、観客一体となって「いい花火大会」を作り上げたいものです。
今年も花火が見られることに感謝(画像は神奈川新聞花火大会)