日本人が最も行ってみたい旅行先は、やっぱりハワイ――。JTBグループのツーリズム・マーケティング研究所が発行した『JTBレポート 2010』の調査結果です。首位は13年連続でした。2位以降は、イタリア、オーストラリア、フランスが続いています。
2010年10月から羽田空港が国際化したことにより、今まで4泊6日が常だったハワイ旅行が、2泊4日の弾丸ツアーも可能に。低価格の旅行商品も登場して、今年のGWは改めてハワイに注目が集まっています。
なぜ、日本人はそんなにハワイに惹きつけられるのでしょう。2人の「ハワイ通」に聞きました。
ハワイに行く理由が増えている
行ったことのある人ほど、ハワイの虜に...
現在、10軒以上のハワイ関連ショップや飲食店が立ち並び、「リトル・ハワイ」の異名をもつ恵比寿1丁目界隈。その草分け的なショップ「マウナロアMMJ」の有賀美鈴さんは、1999年のオープン時からハワイ好きな女性たちと接してきました。もちろんご自身もハワイ好き。有賀さんはハワイの魅力は、「過ごし方の多彩さ」にあると話します。
「海や山で自然を満喫したり、高級ブランドショップやロコ御用達のスーパーで買い物を楽しんだり、子どもが生まれれば一緒にのんびりしたり・・・。『今回はこれを堪能したから、次はこれにチャレンジしよう!』という新しい発見があることも、日本人がハワイ好きな理由の一つでは?」
1964年に海外旅行が自由化されたころは、ハワイは月収の6倍もかかる「一生に一度」の旅行でした。70年代のパンフレットでは、ワイキキビーチやダイヤモンド・ヘッドといった王道スポットが紹介され、現在のワタベウェディングが海外1号店としてホノルル店をオープンさせました。バブル期になると、ショッピングやゴルフが旅の目的に。バブル崩壊後もハワイへの渡航者は増加し続け、97年には日本から220万人が訪れました。
ここ10年で見ると、マラソン人口の増加でホノルルマラソンを目指す人が増えたこと、エコツアーへの関心が高まったこと、パワースポットブームなど、ハワイを語る上で新たな要素が加わりました。有賀さんのいう「過ごし方」は多彩であるとともに、増加しているようです。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。