不況や震災の影響で外出控えが続いていますが、自宅で気軽にカフェ気分を味わえる「うちカフェ」にハマる人が増えています。
ただ家でスイーツとコーヒーを味わうというだけでなく、コーヒーメーカーやマシンを使って本格的なコーヒーを入れ、手間と味を楽しむ「茶道」ならぬ「コーヒー道」が最近のトレンドのようです。
スクールが女子会に!? 受講者同士で盛り上がる
タリーズコーヒーでは、2007年からコーヒースクールを受講料2000円で開催しています。初心者向けから上級者向けまでの4コースから選んで参加できるもので、開催回数は初年度の321回から10年度は1700回(同社予想)とうなぎのぼり。「うちカフェ」愛好家の急増ぶりがうかがえます。
平日夜はビジネス街の店舗で、土日はショッピングセンター内の店舗で開催しており、前者は20~40代の仕事帰りのOLが、後者は50~60代の夫婦連れが多いそうです。コーヒー好き同士が集うとあって、女子会よろしく講師そっちのけで盛り上がってしまったり、終了後に連絡先を交換したりすることもあるとか。スクールというよりはコミュニケーションの場という印象です。
参加者は、学んだ内容をすぐ家で楽しめるように、コーヒー豆やお菓子などがもらえます。また、開催当日は実施店舗で豆各種、抽出器具、タンブラー、マグなどが10%オフで購入できるサービスもあります。
実際に受講した人は、「今まで自己流の抽出方法でコーヒーを入れていたので、ちゃんとした方法が学べてよかった」という声や、「エスプレッソマシンの使い方を学んで、お店だけでなく自宅でもアレンジコーヒーを楽しめるようになった」という声を寄せています。
同社は店頭でスタッフが豆からコーヒーを入れる実演販売も行っており、試飲して気に入った豆を購入することができます。店頭で客とふれあい、スクールで参加者とじっくりコミュニケーションをとる。「コミュニティーカフェを作る」がモットーのタリーズ流「コーヒー道」といえます。
和気あいあいとした雰囲気で学べる
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。